40代からの皮脂ケア相談室〜アブラ不足を解消せよ!

皮脂は肌を乾燥や細菌・カビから守り、肌環境を整えてくれています。

皮脂というのは、汗と一緒になって皮脂膜を作ります。この皮脂膜が肌表面をコーティングしてくれていることで、 外からの刺激(異物・細菌)を防いでくれたり、肌内部から水分が逃げていくのを防いでいます。

天然の保湿&保護クリームだと思ってもらえれば間違いありません。

皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌されます。毛穴は全身にありますが、顔にはおよそ20万個の毛穴が密集していることもあり、 皮脂が多すぎたり、あるいは少ないといった過不足の影響は一番、顔が受けやすいです。

10代、20代といった若いころに、皮脂の過剰分泌によるニキビや鼻の毛穴の角栓詰まりといった肌トラブルに悩まされた経験から 「皮脂=肌トラブルの原因」というイメージをもっている人が多いんですが、そのままのイメージで30〜40代以降も同じようなスキンケアを続けてしまうことは、自殺行為。

「いかに皮脂の分泌を抑えるかということから、いかに皮脂の分泌を増やすか、あるいは維持するか」というパラダイムシフトが必要になるってことなんです。

乾燥はもちろん、ハリがないとか、肌ツヤがないということにも皮脂不足は影響します。皮脂が多すぎるのはもちろんNGですが、 いくつになっても美肌を維持しようと思ったら適度な皮脂量を保つということが非常に重要になってきます。

肌のバリア機能と皮脂の関係

皮脂は、肌を外部刺激から守り、水分蒸散を防ぐバリア機能を担う成分の1つですが、その貢献度というと実はあまり大したことはありません。 貢献度でいうと、細胞間脂質(セラミド)がダントツで、およそ8割を担います。

それから天然保湿因子というものが残り2割のほとんどを占め、皮脂というのは2〜3%しかありません。これって結構意外ですよね。

ただ、皮脂には他にも「※アルカリ中和能」といって、肌がアルカリ性に傾くのを防ぎ、弱酸性を維持するという重要な役割がありますから やっぱり健やかな肌にはなくてはならない働きをしてくれているんです。

アルカリ中和能とは?

肌のpHを一定に保とうとする働きを「アルカリ中和能」といいます。健康な肌は、pH4.5〜6.0の弱酸性です。 これは細菌やカビなどが酸に弱いことから肌を弱酸性に保っていれば繁殖を抑えられるからです。 洗顔すると肌はアルカリ性に傾きますが、15分〜2時間もすれば肌は勝手に弱酸性に戻ります。

皮脂はどんな成分からできているの?

皮脂の成分は以下の図のようになります。

中心となるのは脂肪酸とグリセリンです。

皮脂の41%がオレイン酸という脂肪酸ということもあり、オレイン酸を多く含むオリーブオイルや椿油といった植物油が皮脂の代わりになるということで、 「保湿におすすめ!」という謳い文句で売られていたりしますが、植物油が皮脂の代替品になるかというとそんな単純なものじゃないんですね。

皮脂に似せたオイルやクリームは数多くありますが、人体が作り出す天然の保湿&保護クリームを完全に再現できているものとなると、いまだ存在しません。

皮脂についてもう少し補足すると、1日に分泌される顔の皮脂量は成人で約1〜2gといわれています。 一定の量が出続けているわけではなく、気温や湿度、日差しの影響を受けて増えたり、減ったりします。

早朝が一番少なく、昼に向かって分泌が活発になり、昼過ぎにピークに達して、その後は次第に減っていきます。 お昼過ぎがメーク直しに最適な時間だというのも、まぁこういう理由があるからです。

逆をいえば、皮脂が一番多いお昼過ぎにメークがのらないとか、粉っぽさを感じてしまうというのは、完全に皮脂が不足しているといえます。

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